事故車について
まずはじめに
最近はよく耳にするようになった事故車(修復歴あり)という言葉。
ですが、実際、事故車とはどのような車のことを言うのか、残念ながらその説明をしっかりとする中古車販売店は意外と多くはありません・・・
当社ではお客様ひとりひとりに事故車とはどのような車のことを指すのか、何がどう悪いのかなどしっかりと説明致します。
「事故車ですが、軽度なので問題ないです。」などということはありません。
その車は事故車のなかでは軽度かもしれませんが、ダメージ自体が軽度という意味ではありません。
グレーディングレポートについて
骨格異常(修復歴)に該当しない以下の状態についても開示します。
- 図の⑨及びタイヤハウスアウターが交換されている。
- 外版部位(ボンネット・ドア・フェンダー・トランクなど)が交換されている。
- 色替のためボディーが全塗装されている。
- 機関評価「要整備」車両の箇所と状態。
骨格部位について
骨格部位とは、車体の主要部位のことを差し、ボンネット・ドア・トランクといった表側に露出する外版と呼ばれる部位の内側に位置する部位のことです。
人の身体に例えるなら外版が皮膚で骨格が骨となります。
骨格評価について
事故やその他災害により骨格部位を損傷している、または’修正’や’交換’により修復されている車両について、衝撃の伝達度合を判定し、「軽度」「中度」「重度」の評価を行いグレーディングレポートにて開示します。
骨格に異常がある車両は日本オートオークション協議会発行の修復歴判定マニュアルに基づき「修復歴車両扱い」となります。
修復歴車の定義
フロントフェンダー・バンパー・ボンネット・トランクフード・ドア等のボルトの取外しによる交換が出来るものに関しては走行上支障がでない為、修復歴車とは認定しません。
事故車の例
ここからはより分かり易く、実際の一例をご覧いただきます。
まずは写真を見比べてみてください。
こちらの写真ではどちらが事故車なのか当然分からないと思います。もちろんこの写真だけではプロが見たところで分かりません。
ただ、実際この2台を目の前に並べ見比べれば分かるかというと・・・一般の方が見ても100%わかりません。ということは、ユーザーの方々は知らず知らずに事故車を購入してしまう可能性もあるわけです。
一見同じように見える2台でも、「修理している箇所」「キズの位置」「修復の程度」そして「事故歴の有無」当然まったく別物です。
それらをはっきり明確にお客様に開示する方法はないかと考え、以下の3点を徹底しています。
- 車両入庫時にスタッフ及び第三者機関にて車両の状態を3重チェックします。
- 日本鑑定協会による鑑定結果を書面にて明示する。
- 修復歴とは何かについてしっかりとお客様に説明する。
これらのサービスを徹底することで、未然にトラブルを防止するとともにお客様により安心してお乗り頂ける車両のみご提案します。
「修復歴」と「修理歴」の違い
「修理歴」とは・・・
クルマの骨格(骨組み)までは、ダメージを受けておらず、表面部分のみ加修したお車ですので安心してお乗り頂くことが出来ます。
「修復歴」とは・・・
クルマの骨格(骨組み)まで損傷し、表面上は綺麗に直っていますが、もっとも大切な骨組みがゆがんだままになっている車両のことです。
ポイントチェック
ポイントは、お客様が検討している車両が、表面を修理しただけなのか、または内部までダメージが及んでいるのかという部分です。
カー情報誌での「修復歴」の記載はあくまで各中古車販売店の判断です。
より確実に間違いない車両をお選び頂くために必ず、鑑定書や検査表等正規の書面を開示できる販売店でのご購入を強くおすすめ致します。